Kanagawa Rescue Support Bike Network Kanagawa Rescue Support Bike Network


2004/9/5
神奈川県・藤沢市合同防災訓練
まとめ)太田 隆行

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 ここ2年間神奈川RBでは8都県市合同防災訓練に参加してきましたが今年は神奈川県防災局より神奈川県、藤沢市合同防災訓練への参加を打診され下記の通り参加しました。
 9月5日(日)8時、メンバーは藤沢市大鋸の主会場である大清水スポーツ広場に隣接する大清水高校に集合しました。事前の打合せに基づき今回の神奈川県、藤沢市との折衝窓口としてリーダー役を請け負った河内さんによる朝礼の後、本部班(杉野)避難情報搬送班(1.後藤、宇田津 2.山田、井上 3.神林、太田)GIS情報搬送班(河内、夏賀)物資搬送班(矢代、梶、古賀、原田、永山)記録(辻谷)に分かれ各々が任務に付いた。板倉は藤沢災害救援ボランティアネットワークとして情報部門を担当していた。
 市内とはいえ拠点は6箇所を数え従来の全員同一行動とは違った訓練を行う事で得るものは大きかったと思います。有意義な訓練であったと総括します。各位の感想、反省点は多々有ったようですが下記に記します。

◆山田 泰
1,自分の役割についての感想:役割: かながわ女性センターでの避難情報を大清水ボラセンに届けること。
(1)不具合状況と改善策・他1)河内さんの指摘のように待つ場所が異なっていた為、出会うのが遅れた。反省及び改善策:@次回、避難者登録場所を看板で明示する。Aわれわれ避難者情報収集者はたまたまテントがあったためにそこにくるものと考えてしまった。現実の避難者がはばらばらと避難所に来るはずとすれば次回は敷地内を巡回し避難者発見につとめたい。良かったこと:うまく行かなかったことが良かったと思う。人の歩き方などは千差万別。2)ボラセンから女性センターの避難者情報が来ていないと連絡が来た。15通の避難者情報をボラセンに届けた際、正規の受付でない人が受領してくれたため11時過ぎにまだ届いていないとのこととなった。
反省及び改善策:   @ 届ける相手を確認し受領印をもらうこと。2,良かったこと1)最も良かったことは神奈川RBがボランティアグループに組み込まれ4グループで複数地点に対して物だけでなく情報搬送を実施できたこと。2)神奈川RB全体の活動を把握する固定本部を運用できたこと。3,その他1)神奈川RBの多種多様なバイクが会場のあのどろんこ道を無事走破出来たことは大したものです。2)他の団体の訓練も大変興味がそそられるものがありました。出演するとなると殆ど他団体の様子が判りませんが今回会場走行に参加しなかった時間にいろいろ見学できました。来年は会場係でも設置してはどうかと思います。(参加者が少ない場合難しいとは思いますが)


◆神林 邦彦
防災訓練の感想
今回の防災訓練は昨年までの「八(七)都県市合同」とは別に開催された「神奈川県 ・藤沢市合同防災訓練」に参加と言う形になりました。当初の参加団体ミーティングにおきましては今までとは少々かってが違い戸惑うこともありましたが外部との調整役を引き受けて頂いた河内氏を始め多くのメンパーの協力の下、今年も無事に訓練を終えることが出来ました。
訓練の中身(神奈川RBの任務)としては従来の救援物資搬送のみならずFSVnet(藤沢災害救援ボランティアネットワーク)の要請に応え2名を一組として4班を構成しバイクの機動力を活かした各避難所からの被災者情報やビデオテープの搬送(伝達)も手掛け被災時における神奈川RB及びバイク利用の可能性や有用性を多いにアピールすることが出来たと思います。又、RB本部を設営して個々の行動を本部が把握するという本番においても役に立つであろうと思われる訓練が出来ました。私個人の任務としては六会避難所とFSVnetとの連絡不充分により予定のタイムスケジュールとずれが生じた為、単独行動を余儀なくされた場面もありましたが被災時における混乱は予想される事でもあり臨機応変に対処出来たものと考えま す。主会場におけるパレードは前日の大雨と大型車輛によりできた轍と泥濘により少し怖い思いもしましたがこれも良い訓練になったと思います。最後に神奈川RBも参加回数を重ねる度その行動も洗練されて行くものと感じた訓練でした。


◆夏賀英樹
今回の活動は訓練であり事前に下見をする余裕があったり、情報を入手することができており、大きな問題はなかったと考えています。特に外的要因ではありますが、天候が不順でなかったことですでに90%成功であったと思いますし、事故、故障、任務放棄、任務未達成という事象もなかったことから、ほぼ100%の成功であったと考えています。逆に矛盾していますが、重大な失敗事例がないことが実際の活躍の場で必要となる貴重な教訓を失してしまった感もあります。今後、自分たちで訓練を実施する場合には、幾つかの突発的事象を故意に加えてみる必要性も感じました。



◆太田隆行
反省:本部設置の意味をもっと考えておくべきでした。本部に流す情報の取捨選択が出来ず「なんでも言っとけば良いや」的な報告になってしまった感があります。しかしながら訓練自体は小グループ単位での行動など実践的なものと思えました。ボランティア登録に始まり有事の際に想定される事が模擬体験できたことは幸いでした。

◆古賀陽一
当日のハムログから
藤沢訓練当日に神奈川RB本部の杉野さんとアマチュア無線による交信練習を行ったのでご報告します。
2004.09.05 天候 曇りときどき雨
(時間) (自局交信場所)          (相手)  (相手の信号) (距離)
08:45 白旗神社付近移動中   7L1GXI(杉野) 59    0.8km
10:15 藤沢市役所付近      7L1GXI(杉野) 55    1.8km
    (JR高架下通過後)
[使用機器] 無線機本体 ハンディータイプ YAESU FT50 出力2.5W,FM 430Mhz、アンテナMaldol EX105F,144/430Mhz Dual-Band
[交信状況] 江ノ島との往復の移動中に本部との交信を試みた。行き 白旗神社付近移動中に本部からのコールをキャッチ。本部に自局のコール名と信号の状況ならびに位置を通知した。境川河口付近から交信を試みるも、当該周波数が他局(船舶上から?の強い電波)と混信していたため、この付近での交信を断念した。帰り 片瀬山入り口付近から、何度かコールしたが本部からの応答なし。藤沢市役所付近(JR高架下通過後) もう一度本部をコールしたところ杉野さんと交信に成功。当時、本部付近はヘリの離発着で騒音が大とのことであった。本部の方は信号強度弱かったが明瞭に聞き取ることができた。当方の信号強度は不明。障害物の多い藤沢の市街地移動中に、わずか出力2.5Wのハンディー無線で大清水の会場にある神奈川RB本部と交信できて嬉しかったです。直線距離にして2Km弱。本部のロケーションがもっと良くて、他局との混信がなければ、江ノ島からの交信にチャレンジしたりして、もっと興味深い結果が得られたかもしれません。それから、無線サポートチームとの交信も期待していたのですが、予定時刻までに開局に漕ぎつけなかったとのことでこれは残念。今回は、天候が雨天であったため無線機本体の防水処理に苦慮しました。自分の場合は、本体を小型のポーチに入れて雨に濡れないようやってみました。たぶん、よほどの豪雨でもない限りこれでやっていけると思われます。反省する点は沢山ありますが、訓練を企画された方々に心から感謝を致します。7M4TBA 古賀陽一 以上です。

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