Kanagawa Rescue Support Bike Network Kanagawa Rescue Support Bike Network


2004/4/18
春のオフロードトレーニング報告
記)手塚 則生

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 4月18日の日曜日、神奈川県内に我々でも有料で借りられるオフロードトレーニング用の場所はないかと言う疑問から始まったこの訓練計画でしたが、当初期待を持っていた幾つかの候補地もやはり難しい事が分かり、結局、今まで何度か利用した事のある“某所”にてごく基礎的な練習を中心に不整地走行訓練を行いました。オフ車乗りのくせに、いつの頃からかジャンプも怖くなった僕は起伏の激しいコースが嫌いなので、この平地スペースが好きなのです。
 今回は\100 ショップで調達した小さなパイロンを並べて簡単なスラロームや8の字も作り、滑りやすい路面での低速コントロール練習を主に行ないました。参加者は、後藤さん・鈴木(K)さん・夏賀さん・僕の4人でした。本当は、この場所ならばスクーターやオンロード車に乗る人にも転倒の恐れもそれほどなく、滑りやすい路面での良い練習が無理なくできると思っていたので、オフロード以外のバイクによる参加も期待して居たのですが、今回の4人の中では鈴木さんが650cc のBROS で来てくれたのみでした。とは言え鈴木さんは実はDT200WR でエンデューロレースを頑張っていた時期もあると言う事で、BROS でもかなりダイナミックな走りを見せてくれました。小さなコブを使ってジャンプしたり、とっても上手いです。
 以前から左タイトターンが苦手な僕の相談にも、「ハンドルと胸が常に平行だと良いみたいですよ」とのアドバイスを頂き、「なるほどそれは基礎的なポイントとして聞いた事があったかも知れない。すっかり忘れていた。」と気付かされました。ハンドルを抑える腕や肩に力を入れない事は基本のはずなのに、いつの間にか妙なクセがついたのでしょう。感覚的にフォークの“立ち”が強く前輪の接地感がやけに頼りない今のバハに乗り換えてからは、バンク開始時の前輪加重をフロントブレーキリリースや着座位置などを意識しないとアンダーステア感が強く出て、とりわけターン進入以前の速度も利用してフロントトラクションを増す事の難しい低速時には「曲がれー!」と言う意識ばかりが先行して、ハンドルを力でねじ曲げるばかりになっていた様な気がします。そう言う時にはハンドル切れ角だけに頼って車体はほぼ直立だったかも知れないので、アクセルを少し開けただけでも前輪の横スリップを更に招いた事にもなりそうです。
そして特に左ターン時の苦手意識の原因になっていたのは、アクセルを操る右手首の角度の微妙な変化にもよるかも知れません。手首の角度が変わ れば肘の位置も変わるのでハンドルから肩までの距離も変わり、ハンドルと胸との平行も保てなくなるのが理屈。さらに力でハンドルをねじ曲げる様なクセがあれば“外側”になる腕や肩にはハンドルを“突き放す”様な動作を生み、胸との距離も開きます。こうして上半身がどんどん不安定になるとスリップを恐れつつアクセルを扱う右の手首にはま すます力が入る。こうして“ハンドルと胸の平行”は、右手が外側になる左ターンでは かなり崩れていたの かも知れません。や はりこうした滑りやす い未舗装地での低速練習は良いですね。いい加減なごまかしが効かない上に、転んだ時 にもダメージが少ないですから。
 さてこの日の他のお二人はと言うと、 後藤さんはパイロンを使った練習をとても丁寧に繰り返していました。 大パワーのCRMではなかなか細かい扱いも難しいと思いましたがと ても繊細に乗りこなされていました。夏賀さんはここでは書けない様な すごいワザに何度も挑戦していました。その為に色々と「あららー」と 言う事態も何度かありましたが、最後にはそのワザを完成されていま した。大拍手。
 前日から風邪をひいていた僕は少しだけ走ってはダラダラ休憩の繰 り返しでしたが、久しぶりに「バイクに乗ったなあ」と言う充実感を感じ ました。お昼までのたった数時間でしたが、快晴にも恵まれて良かっ たです。途中、お忙しい中を梶さんも覗きに来てくれました。次回は梶 さんもぜひ参加してくださいね。久しぶりに「おしるこセロウ」の元気な 姿も見られて良かったです。因みに夏賀さんのセロウも「おしるこ色」 なんですが自作の工夫に富んだパーツの数々は皆さん必見ですよ。

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