Kanagawa Rescue Support Bike Network Kanagawa Rescue Support Bike Network


2003/9/1
  8 都県市合同防災訓練
に参加して

Kanagawa Rescue Support Bike Network Kanagawa Rescue Support Bike Network



9月1日。防災に関わるものにとっては特別な日であるこの日に、各地で防災に関する様々なイベントが催される。神奈川RBも昨年に続き8都県市合同防災訓練に参加した。8都県市合同防災訓練とは首都圏の地方公共団体の相互援助協定に基づき行われる大掛かりな訓練だ。8都県市とは、東京、神奈川、埼玉、千葉の4県に横浜、川崎、千葉、さいたまの政令指定都市4市を加えた総称である。毎年行われており、今年の神奈川県会場は相模原市であった。今年の被害想定は神奈川県、県央地区にマグニチュード7規模の地震が発生。震度は6強。相模原市を中心に甚大な被害が発生。というものであった。今回の訓練における神奈川RBに課された任務は、埼玉県、千葉県より、厚木市にある神奈川県総合防災センターに運び込まれた救援物資を相模原市淵野辺にある今回の主会場まで搬送すると言うもの。

以下は参加者の感想。

●辻谷 圭
昨年に引き続き、2回目の参加となりました。全体的に昨年の経験も あってか、RBとしてはスムーズに作業、移動が行えたと思いますが、 物資の到着が遅れていたりと、「予定表通り」には進みませんでした。 しかし、実際の被災地では、こうしたアクシデントはしょっちゅうと聞きま すから、そうした事態への対応も経験できたことは、良かったのではな いでしょうか。今年は月曜日の開催であり、市内の渋滞は予想以上に 激しく、また通勤通学時間と重なっていたこともあり、市民の皆様にも アピールできたでしょうか? 訓練会場は、こぢんまりとしていたせいか、参加者が訓練の様子を身 近に感じることが出来、単なる見せ物という以上の感覚を持って頂け ていたのではないかと、感じました。また、私の仕事に関連したことで 言えば、神奈川県歯科医師会が所有する歯科バス(車内に歯科診療 設備を備えたバス)が、財政難及びディーゼル規制により廃止されよう としているとのことも興味深い事の一つでした。歯科分野の、「直接生 命に関わりにくい」という認識があるかもしれませんが、過去の大災害 では、顔面への負傷、ストレスから来る歯科疾患などへの対応もニー ズとして多かったそうで、今ここでこのバスを無くすことが果たしてプラ スになるのか、ということについても考えてしまいました。

        

●神林 邦彦
私としては昨年に続き二回目の参加となった合同防災訓練でしたが準 備会議から参加した者として一言。これだけ多くの団体・自治体が集う 訓練に参加者の一員として加われたことは神奈川RBにとって、又私 個人にとっても大いに意義があった事だと思います。訓練内容は年々 改良され向上して行くと思いますので細かいことは省きますが懸念さ れた平日(月曜日)の開催にもかかわらず多くの会員が多忙をやりくり して参加できたことは各関係機関や地域団体・住民にRBの存在を大 いにPRできた事と、嬉しく誇りに思います。 「継続は力なり」をモットーにRBの一員として来年以降も出来る限り参 加して行きたいと思います。

       

●後藤 猛
神奈川県内に越して来て 、今回が初めての参加と なりました。 以前居住していた地方の 防災訓練に比べ、規模の 大きさ,参加者の多様さ には驚かされました。今 回の訓練の中で私が特に注目した点は地域ボランティアの活動です。訓練を通して「自分たち には何ができるか?」を確認することは重要です。いざ、大災害が発 生した場合、行政による救助や支援活動だけでは限界があります。地 域住民による自助努力とあいまって初めてキメ細かい活動が可能にな ると思います。 我々RBが地域活動にどれだけ貢献できるか?考える機会を与えて頂 いた訓練でもありました。その意味で、RBの存在を広く一般の方々に 知って頂くことは重要ですし、地域ボランティアの方々と同じ訓練に参 加することは、とても意味のあることだと思います。

       

●矢代 幸雄
神林副代表らが平日の多忙の中 関係団体との打合せに出席して いただき、今年も神奈川RBが緊 急物資輸送訓練の一部を担当さ せていただけることとなった。 私は昨年に引き続き光栄ながら 先導を仰せつかる。しかし、昨年 より距離が長い。途中信号等で 隊列が分断される結果となった が実際は数名一組として行動す ることを考慮しそのまま分断した まま淵野辺公園に向かう。 今回は前日のリハーサルにもほぼ全員が参加しているために各自で ルートを把握しているので、分断後も不安はなかった。訓練と銘打って はいるが、公的機関と異なり私たちのような民間団体が訓練に参加す る意味は公的機関の方々や他の民間団体の方々に神奈川RBを知っ てもらうことが大きい。今回はスケジュールに打ち合わせと異なる部分 があったようだが、全員から「実際はもっと混乱する、この程度の話の ずれは『無い』に等しい」 との意見が出て非常に頼もしく思えた。 さて来年、神奈川のメイン会場はどこになるのだろうか。関係団体のみ なさま、来年もよろしくお願いいたします。


●山田 泰
‘99年南足柄市、2001年千葉旭市、2002年小田原市に続き本年も 9月1日の防災訓練に参加する事ができた。他の方々と重複しますが 私の感想です。神奈川RBでは9/1相模原のメイン会場に14台のバ イクで参加し無事終了した。我々の担当は厚木の総合防災センターか ら会場まで(約1時間の距離)救援物資を運ぶこと。早朝埼玉県、千葉 県を出発した救援物資積載のトラックの到着を待ち、県の受け入れ完 了とともに搬送物資を受領、出発した。前日、8/31の同時刻に実施 したリハーサルは日曜であったため道路渋滞も無く快適であった。しか し、当日は月曜で激しい渋滞の中、急遽小人数2班編成とし、また予 定ルートを変更しながらの走行となった。2班のリーダーが逐次無線で 会話し、他メンバーの多くもこれを傍受、状況を把握しながら移動でき た。現地では地元のボランティア活動で参加した神奈川RB加藤さん に会い、また前日夕方会場の設営状況の画像を配信してくれた宇波さ んの奥様がわざわざ会いに来てくださった。参加して良かったこと: ・ 前日リハーサルと2度の走行で普段なじみのない厚木−相模原間 の土地勘が得られた。 ・ 道路を熟知した先頭リーダーの道案内と無線誘導で不安のない走 行が出来た。 最後に:今回、平日にも拘わらず16台もの参加を得ました。4月か ら平日に実施された県との打合わせに出席し、準備した皆さんの気持 ちの現れでしょう。リーダーには負担をかけますが毎年参加することで 多くの方々に神奈川RBの存在を知ってもらい、新たな活動へのきっ かけにしたいと思います。参加した方々、応援してくれた皆さんご苦労 様でした。

Kanagawa Rescue Support Bike Network Kanagawa Rescue Support Bike Network


神奈川RBホームページ