<第20回神奈川県ゆうあいピック大会』をお手伝いして>
昨年、一昨年に続き「神奈川県ゆうあいピック」の救護のお手伝いをしてきました。
今年は バスケットボールの参加チームが多いらしく、他の競技とは違い、5月31日(土)、6
月1日(日)の2日間にわたって行われました。当初は2日目からのお手伝と聞い
ていたのですが、色々手違いがあった様で、送られてきた案内には1日目に振り分けられていました。
初日は、台風が近づいていることもあ り朝から小雨が降っていました。そのためバイクによる会場入りは諦め、バス、JR、相鉄線を乗り継いで最寄の駅である大和駅に行きまし た。会場である大和スポーツセンターには集合時間前の8:10頃に到着しましたが、既に入口の周りには開場を待つチームやお手伝いをし てくださる学校の生徒さん達が集まっていました。待っている人たちの中に、昨年、熱を出して近所の病院に搬送された赤ちゃんのご両親の 姿がありました。その時は顔が熱で真っ赤になっていた赤ちゃんも大きくなり、お母さんのおなかの中にいた子も誕生したため、お姉ちゃん になっていました。声をかけてみると、ご両親とも私のことは覚えており、お父さんは去年とは違うチームで参加するとのことでした。
会場に入 ってみると既に救護奉仕団の井出さんと鈴木さんは入場されており、看護師(婦)さんに挨拶の後、救護所の設営を行いました。噂には聞い
ていましたが井出さんの装備は素晴らしく、折りたたみ式のベンチベッド、大型のアイスボックス、そして救急用具の詰まっている大型のバッ
グなど、軽飛行機の墜落現場くらいならそれだけで対応できそうなものでした。私もいつもの装備の他に昨年の経験から、特定小電力の無線
機を3台と、氷嚢代わりのビニール袋を持参しました。 1日目は他の競技が行われていないこともあり開会式は行われず、
対戦表に従い試合が開始されました。上手いチームはやはりカナリな物でしたが、上手くないチームもカナリ上達しており、この1
年間の練習の成果は大きいものであると感じることが出来ました。
試合が始まっ た頃から外はだんだんと雨脚が強くなり、お昼前後はバケツをひっくり返した様な大雨になりました。時々web
で列車の運行状況を見ては、帰れなくなってこのままこの体育館が避難場所になるのではないかと
ヒヤヒヤしていました。隣接するグランドではその雨の中をトレーニングのためか走っている人が何人もおり、感心させられました。初日に救
護所に担ぎ込まれた人数は6名でほとんどが捻挫等でしたが、1名だけ左眉毛上裂傷で病院に搬送されました。傷口は4
針縫ったそうで、念のためCTを撮ってもらったが異常は無いとのことでした。場所は3
つあるコートの内、真中のBコートで、知らせを受けると救護所に詰めていた4
人全員が現場に向かいました。救護所を空けるのは気持ち的に多少葛藤がありましたが、現場がすぐ側だったためとりあえず機材
一式を手分けして持っていきました。皆慌てていたせいか、傷病者が血を流しているにもかかわらず最初は手袋をしていませんでした。途
中でそれに気づき、たまたま直前に井出さんから5組分の手袋をいただきウエストポーチに入れていたため、それを皆さんに着けていただき
ました。治療が終わってから改めて手を消毒したりはしましたが感染症の危険を気にするならば真っ先に思い出して着けるべきだったと反省
しました。看護師(婦)さんの対処は止血を行った後、直ちに病院に搬送し縫ってもらう必要があると判断されました。昨年、足首の捻挫で病
院に搬送された選手もそうでしたが、今回怪我をした選手も試合に参加したいと言って救急車に乗って病院へ行くことを嫌がっていました。
夕方にはあれだけ降っていた雨も小降りになり、止っていた交通機関も動いていました。しかし隣接するグランドは池のようになっており、明
日開催される予定の陸上やサッカー等の開催は流動的な様に感じました。当初は1
日だけの救護支援の予定でしたが、急な欠員が出たということでしたので、フルーツの入ったケーキをお土産に買って帰るこ
とを条件に、2日目の参加の許可を妻にもらいました。しかしながら、家に着いた頃から身体が重く立ち眩みと寒気を感じ始めたため熱を測
ってみると37度を超えており、風邪をひいたようでした。急にキャンセルするのも申し訳ないので、夜の内に「もしかするとお手伝いに行けな
いかもしれない」旨の連絡を入れておきましたが、翌朝になると多少平熱よりは高めではあるものの熱は下がったため、お手伝いに行く旨の
連絡をしました。しかし前日の雨のせいでサッカーが中止になったらしく、そちらの要員をバスケットボールにまわすとのことでした。とりあえ
ず妻とともに家を出発する準備をしていましたので2日目は午前中のみお手伝いすることとしました。
2 日目は他の競技も開催されるので、前日行われなかった開会式が行われました。試合は上位を決めるも
のだけだったため時間的に余裕があるらしく、休憩時間が多く取られ、お手伝いくださっている高校のバスケットボール部員に対して空いてい
るコートが開放されました。結局、私がお手伝いした午前中、救護所を訪れたのは痒みを訴えてきた2
名のみでした。今回の大会では大きな負傷は初日の裂傷1名でしたが、多少でも昨
年の経験が生かせて良かったと思います。また来年も是非参加したいと考えております。
最後に以下のURLに「神奈川県福祉部障害福祉課」により早くも「第20回神奈川県ゆうあいピック大会」のことがUP
されていましたのでご報告いたします。http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/syogaifukusi/sports/yuai.htm
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